~放課後~ 今日は本田先生に捕まることなく、無事教室から出た。 「美華ちゃん、バイバイ」 「うん、バイバイ」 クラスメイトに手を振って、待ち合わせの場所へ急ぐ。 その途中、一人の男の子に声をかけられた。 「あの、美華さんですよね?」 「はい。そうですけど……」 「僕、一年の山口大河(やまぐち たいが)っていいます」 その男の子はあたしより10㎝くらい背が高くて、どちらかといえばカッコイイ感じの顔立ちだった。 山口君は頬を赤く染めて、少しうつむいている。 どうしたのかな?