職員室のドアを開けると本田先生がにこやかな顔で待っていた。


「バケツに水汲むだけで何分かかってるんだ?」



顔は笑ってる。


が、目は笑っていない。


「ご、ごめんなさい。でも、いろいろとあったんですよぉ……」


あたしがそう言うと、本田先生はギッとあたしのことを睨んだ。


ひっ、こわいよぉ……。


顔が整ってるだけあって、怒った顔に迫力がある。


「問答無用。さて、今日は徹底的に片付けよう」



本田先生のその言葉で、すぐに帰れないことを知ったあたし。


今日は散々だ……。