元々覚える気のない緋色には
 さりげなくは通じない。

 後悔しても後の祭り。
 でも・・・

「今からでもね」

 頑張れば遅くはないでしょう。
 きっと。

「「今からか・・・」」

 わたしの気持ちが通じたのか、
 希望を見出したように二人は顔をあげた。


 名前は覚えてもらいたいらしい。


 まだ、大丈夫かな。

 うん!