…んー、ダルい。
俺がいろいろ隠しすぎてるのが原因なんだけど。
そんな俺の気持ちを汲み取ったのか、
瑞樹が口を開いた。
「…まぁ、そこまで興味があるわけじゃない。」
「えー?俺は気になるんだけどー。まぁいいや。」
瑞樹は読みかけの小説を開き、輝はそれに寄り添うように寝始めた。
はぁ、とりあえず乗り越えたか。
スマホを開くと、メールが届いていた。
そういえば、サボるってチキンにメールしたんだっけ。
『りょ。内容はテストの結果によるからな。
また連絡する。』
これもまた、隠し事の1つ。
今夜は中宮先輩と出かけて、
明日は体を休めて、
日曜と月曜は一通り復習して、
火曜からテスト週間。
テスト週間は午前中で学校終わるから、
すぐに街に行ける。
その前にアニメイトにも行かねば。
つうか、チキンの科学1日目じゃんか。
あいつならその日のうちに俺のだけ採点してそ。
まぁ、2日目のテストの後そのままでもいいし。
『全部任せるわ。』
それだけ打って、返した。
あー、午後の授業ダルい。
でももう眠くないし。
…ネットいじってよう。
今度からゲームも持ってこよ。
マンガ…は重いしなぁ。
そんなことを考えていたら、瑞樹が小説を閉じた。
「おい、輝起きろ。教室行くぞ。」
「んぁ?…もうそんな時間?」
「行くかぁ…。んー、だりぃ。」