「にいちゃ、ご飯?ご飯?」
「あぁ、聡お前はどうする?」


ベッドに座りながら、中宮先輩の制服の裾を引っ張る理玖先輩。

…禁断の兄弟愛もいいかもしれん。萌え。
弟にだけデレデレなヤンキー兄×天然電波系弟
あー、まじでアニメイト行こう。

なんて腐の回路が頭の中を駆け巡る。


「あ、ご飯は輝達と食べるんで。
…っしょ、んじゃまた夜会いましょ-」


ベッドから降り、身なりを整える。
生徒会室に戻ると優雅に酒を飲む焔先輩がいた。


「聡、よく眠れた?」
「えぇ、まぁ。」
「そう、しっかり寝て、しっかり目を覚まして、しっかり頭を使うといいよ。」

え、そこで微笑まれても。
え、イケメンですけども。

「平々凡々な俺をバカにしてます?」
「まさか。」
「まぁ、焔先輩は安定の学年トップですもんね。」
「まぁね。ほら、早く行かないと友達が待っているんだろ?」


あ、そうだった。急がないと。


「それじゃあ、焔先輩、また。」


ーーーバタンッ


「いつまで、友達でいられるのかな?ねぇ、羽玖?」
「…ふんっ、俺には関係ない。」
「そうかなぁ。僕はすごく興味深いけどなぁ…ね、理玖?」
「んぅ?ちーちゃ、ご飯っ!」
「はいはい。」


生徒会室にはお酒の匂いが漂っていた。