「さーちゃ?」
「あ、いえ、何でもないですっ!!」
ベッドに腰掛け、
”ほら、早く寝ようよ?”と目で訴えてくる理玖先輩。
なんと、仮眠室と言っておきながら
ベッドは1つしか置かれていない。
きっと焔先輩しか使わないのだろう。
(そもそも他の生徒会役員が生徒会室に入るところを見た人はいないけど)
ね、寝られるのか?俺?
正直いつもの俺だったらこんな可愛い人の隣なんて
興奮して寝れない。主に息子さんがww
一応俺だって男なんだからね?!
ここ最近、俺のネコの描写しかないから
あれかもしれないけど、俺だって男なんだからタチだってできるんだからね?!
でも今はいつも以上に眠い。
睡眠時間2.5時間だから。
しかも勉強の疲れもガッツリ残ってる。
横になったらすぐに夢の世界に旅立てる。
…理玖先輩は今度、美味しく頂こう。
そして今は寝よう。
そう思い、理玖先輩の隣にお邪魔する。
…うわ、いい匂い。
「さーちゃ、おやすみっ!」
「…おやすみなさい。」
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piropiropiro♪
仮眠室に鳴り響く着信音。
理玖はスマホを持っていないため
持ち主は明確であるが、その持ち主はいまだ夢の中。
そして、スマホに表示されているのは
[風野谷 輝]
の文字。

