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「いってらっしゃい。
2人とも、また遊びに来てね。」
玄関で焔先輩のお母さんが
見送ってくれる。
中宮先輩がインターホンを押した時に
応答をしてくれたのは、
焔先輩のお母さんだった。
この家にぴったりの美貌の持ち主で、
とても自分の母親と同じ年代だとは思えない。
「突然お邪魔しました。」
軽く頭を下げると、
聡くんは真面目ねぇ
と、微笑まれてしまった。
「んじゃ、また。」
中宮先輩がドアを開けながら応える。
…うん、イケメンだから許される事ってあるよね。
「行ってきます。今日は遅くなるから、夜ご飯はいらないよ。」
そして3人で焔先輩宅を出る。
こんな2人に挟まれて歩いている所なんか学校の奴らに見られたら終わりだな。
さっさと別れとくか。
「じゃあ、俺こっちなんで。」
「あ?そっちじゃねーだろ。」
「いや、学校の奴らに会う前に
マック行きたいんですよ。それじゃ、」
そう断って、2人と別れようとすると
身体が後ろに引かれた。
「うわっ、中宮先輩…何ですか?」
いきなり中宮先輩が腕を引っ張ったのだ。

