「…口移し。」

考え事してたら、
中宮先輩がボソッと呟いた。

「…はい?」
「……。」


え、何で拗ねちゃうの。
え、ちょっと可愛いんだけど。
何この人。俺様系の人が口尖らせてるとか萌えるんだけど。
萌えるんだけど。(2回目)

ぶっちゃけ、そのツンデレを
焔先輩に向けて発揮してもらえると
嬉しいんだがww


まぁ、しょうがない。
苦いビールなんて嫌いだけど
いつもの会長との萌えの提供と
これからも提供して下さいって事で。


ビールの缶を開け口に含む。


「…ん、…っ。」
「…っ。」
「…んっ?!…ふは、んっ…!!」


目を閉じ先輩の口にビールを流し込む。
そして離れようとすると、
後頭部には先輩の手が。

何とか息をするが再び唇を塞がれる。


「…ん、ん…!!」

舌が入ってきて深く絡めさせられる。
あ、中宮先輩ってsexだけじゃなくて
キスもお上手なんですよ。知ってた?


…空気が吸えないぃ!!


そう思って目を開き先輩を見ると
ニヤリと意地悪そうに笑って離してくれた。


「ごちそうさん。」


そう言って自分の唇を一舐めする先輩は
マジでエロい。イケメンて怖い。すばらしい。