piropiropiro♪
「あ、すいません、俺です。」
メールだ…輝?
後でにしとこ。
メールに目を通すことなくスマフォから手を離す。
「お前、着メロ変えた?」
「えー?前からこれっすよー?」
「は?お前のこれだろ。」
中宮先輩がスマフォを操作してメロディを鳴らす。
pipipi♪
「あー、それヤる人の時のやつです。」
「じゃ今のは?」
「ヤらない人からー。」
先輩が眉間にしわを寄せ
煙草を吹く。
「俺もそっちにしろ。」
「えー、先輩と会う時ってヤる時以外にないでしょーにww」
「じゃあ今度、出かける。…普通に。」
「まぁ、別にいいですけどね。」
そう返事をすると、中宮先輩の
眉間のしわが消え、口角が少し上がった。
「それ、僕も一緒に行っていい?」
「いいですよー。」
「…まぁ、いいけど。」
…何なんだ。この変な雰囲気は。
焔先輩はご機嫌だけど
中宮先輩はちょーーっとご機嫌斜め?
「中宮先輩、ビール注ぎましょうか?」
中宮先輩って酒を飲む時、
グラスに移すんだよね。
俺は缶のままで全然平気だけど。

