「ニヤけんな。また変な妄想してんじゃねーよ。」
中宮先輩は相変わらず鋭い。
まぁ、しょうがないよ、俺腐男子だから。
「バレました?
…んで?中宮先輩はなんで俺を焔先輩に?」
今まで先輩から誰かを紹介されたことなんか一度もなかった。
「あ、僕が頼んだんだよ。」
「…スハー(煙草)」
「たまたま羽玖とホテル入ってく所を見かけてね。」
「え、それで俺って気づいたんですか?!」
だとすると大問題なんだけど。
学校の奴らが中々来ない所だからって
やっぱ顔分かんないようにしねぇと
ヤバイって事か…。
「いや?別に相手が自分と同じ学校だとは思っていなかったんだけど、
男同士だったから、気になってね。
ほら、羽玖ってこの顔だから
女に困らないでしょ?」
だから、ね?
と、焔先輩は微笑んだ。
イケメンの微笑み頂きましたーっ。
まぁ、それならいいけど。
でも次からは変装していこう。
カラコンして、ワックスで髪盛って
服の系統も変えとけば
誰も普段目立たない俺だと分からないだろう。
いやいや、王道くんみたいな
黒モジャ頭に瓶底眼鏡とか
現実にはないからww
どんなセンスしてんのww
てか相手の人に引かれちゃうよねww

