徒歩で行けるそこに行ってみると
いかがわしい店のネオン。

…ここでバイトとか出来たら
収入良さそうだけど、
バレたら終わりだよな…。

せっかく受かった高校を退学にはなりたくない。



あの時と同じように
適当な所に背中を預け、座る。

本当は俺から声かけた方が
いいんだけど、…勇気が出ない。

自分から、夜の相手を誘った事ないし。

茜さん以外と身体を交えた事はない。
考えた事も無かった…のに。


身体はすっかりあの快楽を覚えたしまったようだから、困る。


突然座っている俺に影が落ちる。

「ねぇ、そこのお兄さん…うわ、超イケメンなんだけどぉ!」
「どうも。」

見上げてみれば、ケバケバしい女。
でも持ってるものはブランド品だから
金は持て余してますってことなのか?

胸元ガッツリ開けて
パンチラぎりぎりのミニスカ履いて。

明らかに尻軽。



ジロジロと観察をしていると

「お兄さん、デートしましょーっ♪」

耳に付く甘ったるい声。

は?デート?
こんなとこの奴でも
いきなりはヤらないのか??


「あ、うん…いいけど。」
「やったー!じゃ、行きましょーっ♪」


いきなり、腕を組んで
胸を当ててくる女。

…女ってこんななの?

茜さんと全然違うんだけど?