キラキラと街を照らす街灯と、
如何わしい店のネオン。
…近道かと思って通ってみたけど
意外といつも通る道よりもいいじゃないか。
酔っ払いや不良、ホストやキャバ嬢。
ちょっと非日常的な人が
当たり前のようにいる。
いつもの大通りを歩けば
やはり多少は浮いてしまう俺も
この通りなら全然浮かない。
次からはこの通りで、帰ろう。
「っ、はぁっ…。」
地べたに座ってるやつも
普通に居たので、俺もちょっと休憩。
適当な店に背中を預け座り込む。
鞄を開けて飲み物を取り出そうとすると
ペットボトルを取り出せば
中には砂が入っていた。
「くそっ…。」
自販機なんてこんなとこにあったっけ。
…こんな店ばっかなとこにあるわけねーか…。
…はぁ、立ち上がるのも面倒だ。
何だか眠くなってきてしまった…。
体中の傷が熱を持っていて
体が温まってきて、眠気が増す。
こんなところで寝てはいけない
なんてことは重々承知だ。
でも、睡魔には勝てない…。
もう、疲れたよ。