「ほら、行くぞ。」
玄関前の立派な門を
自分の家のもののように開けて
入っていく先輩。マジか…。
前庭も手入れが行き届いていて
良く分からないけど
これが風流、なんだろうな。
―――ガチャ
「おい、千歳~?」
「来たか。」
は?
ホムラチトセ…?
「…え、生徒会長…ですか?」
そう言いながら、
玄関にお邪魔させてもらうと
赤メガネにオレンジ色の髪の毛。
…我が生徒会長だ。
この人もチャラいけど。
「よっ!」
「こ、こんにちは…。」
生徒会長もこんな見た目だけど
そのカリスマ性から
多くの支持を受けている。
だが、俺は初めましてなんだけど。
集会の生徒会長からのスピーチ?とかで
見たことはあるけど…。
「え、あの今日はどうし…
は、え、ちょっ、ちょっと!置いて行かないで下さいっ…いだっ!!」
2人はさっさと中に進んでいく。
慌てて追いかけようとすると
玄関の段差にスネをぶつけた。
「ちょっ、マジで痛い…。」
スネはな!弁慶の泣き所っていって
何かよく分かんねーけど
とりあえず、痛くて死ねる―――!!!
死亡フラグがっ!
ヤバイ、本気で痛いやつww

