しょうがないから隣の2人でいいや。
「…。」
「…。」
入り口傍の手すりを占領するように
もたれかかって目を瞑っている五十鈴川 瑞樹[イスズカワ ミズキ]。
眼鏡がないと何も見えないだろうに
その眼鏡は胸のポケットの中だ。
それを見つめている風野谷 輝[カゼノタニ ヒカル]。
口元はニヤついているように見える。
なぜだか2人だけ別世界に居るように見える。
雰囲気もまるでカップルのよう。
確かにBLは好きだ。
…でもな、
「リア充、爆発しろ。」
「イデッ!何だよいきなり!」
「どーせ、お前が悪いんだろ、輝。」
「何でだよ!
俺何もしてねぇのにチョップって!
しかも俺リア充じゃねぇし!」
「「知ってるww」」
瑞樹と俺が輝で遊ぶのは
いつもの事だ。
このバランスがいい感じなのだ。
何をするにしても。
それを俺が崩してはいけない。