俺達は、テスト勉強のために
日曜日にわざわざ図書館に来ていた。
この図書館は学生のための
勉強コーナーを設けていて、
そのコーナー内なら飲食もオッケーで
多少なら騒いでも大丈夫な感じ。
瑞樹がよく利用しているらしい。
流石すぎる。
四角い4人掛けのテーブル。
俺は
「荷物置くから、お前らそっち。」
と言い、2人に向かい側に座ってもらった。
もちろん、荷物なんかどーでも良くて
2人のいちゃつきっぷりを見るには
正面が一番だと思ったんだ。
まぁ、俺がセッティングしなくても
普通に考えて輝と瑞樹が隣に座るんだろうけど。
…実はこっそり手とか繋いでねぇのかよ
と思って消しゴムを拾うふりをしてみたが
手を繋ぐどころか、微妙な距離を保っていた。
ウブかっ!
いや、それが正常なんだろうけど!
俺としてはさー、せっかくの日曜日に
こんなとこ来てんだから、
ご褒美があってもいいんじゃねぇの?!
って思うんだけどっ。
「あー、ちょっと飲みもん買ってくる。」
「いってらー。」
「ん。」
ちょうどこないだの金(UFOキャッチャーのやつね)が入って懐が暖かいから、あいつらの分も買ってくか。