「奈菜ちゃん、隼人くん、遊羅くん
きてくれてありがとう」

「いえ」


隼人が返事をした

中に入って座ると


「あのね、あのこからは口止めされてたんだけど…」

少しの沈黙
いい予感はしない

「あのこ実はがんなの」

が...ん...?

……がん?


「え?萌がですか?」

びっくりしすぎて変な質問をしてしまった

萌ママがコクンッと頷いた

「な、治るんですよね?」


珍しく遊羅が動揺してる

「それが、体育大会の時倒れたわよね?
私とお父さんが呼び出された時にがんだっていわれたの」