「遅いな…。」
既に5分は過ぎているのに、凪沙は来ない。
「凪沙~?どこ行ったんだ~?」
俺はロビーへと向かった。凪沙の部屋は4階だから、部屋のトイレを使うよりロビーの方が近いはずだ。
ロビーを見渡す。凪沙はいない。だがそこには、俺もよく知っている「アイツ」がいた。