【秀吉】



俺の本名は葉山秀吉。



今だからこそ有名な格闘家だけど、昔は普通の人間だった。



サッカー部の部長で成績も運動も中間くらい。



将来の夢は適当な会社に入ってマイホームを持つ事。



なんて現実的な少年だった。



俺が格闘家への道を進むまでの経緯。



電車で学校に行く途中に絡まれた事があった。



単なるカツアゲってやつ?



体格のイイ一人の男と弱そうな2人の3人組だった。



その男を自慢のシュートで蹴り倒したのがきっかけ。



それを見てたジムの陽気な会長にスカウトされた。



『筋がイイ!!格闘家向きだぞ!!』



そんな甘い褒め言葉に乗せられて高校3年の夏からジムに通い出した。



でも見る目がある会長はみるみるうちに俺の才能を引き出してくれた。



無名の新人『秀吉』は高校生大会で一気に優勝しちゃった…。