【俺様番外編】役者達の日常

20歳の誕生日には日向さんが酒を奢ってくれた。



そして毎日好きな事に没頭出来る喜び。



日向さんがくれたこの環境。



何度も引き抜きの話しがあった。



俺がどこかに行くと思うか?



この店の味は俺が作り上げて行くんだ。



日向さんに喜んでもらうために。



26歳になった頃、久しぶりに日向さんから声がかかった。



「珍しい。日向さんが酒なんて。」

「息抜きしてねぇんだろ?それに酒入ると無口な安田がしゃべり出すからな~。」

「何が目的だよ…。」

「変わんねぇなそのタメ口。」

「社員の前ではちゃんとしてるし。」

「ははっ!!で?お前女とかいんの?」



日向さんは俺の将来まで心配してた。



日向さんの店で働いて10年か…。



いつまでも世話焼いてくれんだなこの人は…。



「好きな女はいるけど日向さんの孫の女だった…。」

「里佳か!?」

「そうですが何か…。」

「めっちゃ複雑~…。安田も孫みてぇなもんだし…。」



日向さんも変わんねぇな…。