あたしの部屋に増えて行く疾風の乗った雑誌達。



疾風に会えない時はそれを見て頑張る。



そして部屋に飾ってある初ライブの時の写真。



ベースを持ってる疾風がカッコイイんだ!!



でも今の方がカッコイイ!!



だって疾風はどんどんあたしの先を行くんだもん。



疾風は『里沙に負けたくねぇ!!』とか言って頑張ってるけど、疾風はあたしより前にいるんだよ?



だってこんなにもあたしを成長させてくれる。



「里沙、行かなくていいの?」

「今行く~!!」



あたしは疾風の為に歌うんだ。



疾風が聞いてくれるから。



「里沙チャン、今度メシ行こうよ。」

「ごめんなさい!!あたし彼氏以外とご飯とかムリなんです!!」

「彼氏ってあのモデルの?マジで付き合ってんだね。」

「はい!!もうメロメロなんで~す!!」

「そっか。付き合ってどれくらい?」

「4年!!」



これから先10年、20年、もっと先も疾風といるんだ!!



そしたらあたしはどこまでも成長できる!!



END