まさか合い鍵!?



「部屋のスペア。」

「いいの!?」

「里沙に隠すもんなんてねぇし。お母さんとケンカでもしたらこのカギ使って家出しておいで。」



もうヤバイ…。



本当は疾風もヒナ君とか桜達みたいに同棲したいと思ってるはずなんだ…。



でもあたしが母子家庭で家を出れない事をわかってくれてる疾風はそんな事は言わないんだ。



やっぱり疾風だ…。



「押しかけちゃうよ?」

「それ、最高だから。」

「疾風大好き!!」

「俺も里沙がすげぇ好き!!」



受け取ったカギを握りしめてキスをした。



疾風はあたしを束縛なんてしないけど、あたしは疾風の罠から逃げられない。



って言うか逃げたくないんだ。



「もう授業終わるね。」

「終わるな…。離したくねぇけど行きますか。」

「うん!!疾風これから仕事でしょ?」

「おぅ!!里沙を食ったから頑張れる!!」



あたしも今日の生放送頑張れる!!