【疾風】



里沙と付き合ってからもう4年。



歌手になった里沙がどんどん輝き始めた。



「疾風、あたしその日ムリかな…。」

「マジか~。じゃあいつならOK?俺が合わせる。」

「来週の木曜日なら1日!!」

「よし、じゃあそれまで頑張ろうな?」

「うん!!」



忙しくなった里沙はテレビで歌いまくり。



1つのシングルが売れてから里沙は俺なんかよりも有名になった。



そのおかげで俺と里沙の二人の時間が減ってしまった。



それでも俺達は順調。



「どっか行く?」

「疾風の部屋!!」

「俺の部屋なんかでいいのか?」

「うん!!だって疾風が一人暮らししてから1回しか行ってないもん。」



デートが出来ない俺と里沙。



俺は最近学校の近くのアパートで1人暮らしを始めた。



理由は里沙が来たい時に気軽に来れるような場所を作りたかったから。



俺は今だに里沙の事ばっかり考えてる。