中学ではそのまま『金森』でいたから、この学園では『赤沢』で別人を装う。



入学式にクラスを確認した俺は教室に行った。



そこにいたのがモデルをやってる蓮司だった。



騒がれまくってて可哀相だ…。



それでもニコニコしてる蓮司が凄いと思った。



仕事をしてるとやっぱりストレスが溜まる俺…。



男子トイレの個室でタバコを吸った。



教室に戻ろうとカギを開けたら蓮司が目の前に立ってた。



「同じクラスでしょ?」

「そうみたいだね…。」

「ヨロシク。金森恭一。」



ビックリした。



初対面の蓮司に急に名前を呼ばれた…。



「何でバレた…。」

「その目。どっからどう見ても金森恭一だから。」

「マジか…。」



完璧だと思った俺の変装を見破ったのが始まりだった。