部屋に入った斎藤さんはキョロキョロしてる。



そりゃあそうだ。



俺の部屋には家具以外に大学関係の物とサーフボードしかない。



「座ってください。」

「はい…。それより敬語ヤメテください…。」

「あっ…わかった。」



少し緊張気味の斎藤さんは俺の部屋のソファに座った。



久しぶりにドキドキしてくる…。



「乾杯。」



また飲み始めた俺達。



もう斎藤さんはヤメる。



「七海…。って呼びたい…。」

「嬉しいんだけどあたしの名前知ってたの!?」

「マネージャーだから。歳は俺の1つ上。最終学歴、美容専門学校。でしょ?」

「そう…。」



君の履歴書は頭の中に入ってる。



斎藤 七海



俺の彼女になった君。



「俺って七海が思ってるような人間じゃない。」

「それでも慎也が好きだと思うよ?」



それはどうかな…。