斎「……坂口。暇か?」



突然聞かれたので驚いた。



薫「まぁ、とくにする事もないので」



斎「……朝飯を作るのを手伝ってはくれないか?」



薫「はい?!」



昨日知り合ったばかりのわからない奴に、皆の食事を作る手伝いを頼むとは……



薫「斎藤さん……自分を怪しく思わないんですか?」



斎「……別に思わない」



薫「えっ……」



薫は耳を疑った。


しかし斎藤のこの一言に嘘はなさそうだ。



薫「ふっ…。わかりました。お手伝いさせてもらいます。でもどうしてですか?永倉さんも居るのに」



斎「……新八はいつも寝ている。今回こそ自覚を持たせようと起こしに行ったが、無駄だと思い諦めた」



薫「大変なんですね。お疲れ様です」



斎「…あぁ。じゃぁ、そろそろ行くぞ」





二人は朝御飯をつくりに行った。