薫は着流しを脱いだ。 土「お前、そんなもん着ていたから何か変だったのか」 薫「やっぱり変でしたか。まぁ、落ち着かなかったんで、つい」 土「…ったく。起きたらきちんと着替えろよ」 薫「わかりました。では、おやすみなさい」 薫は鞄からもう一着あるパーカーを取りだし、それを着て土方に背に向けるようにして布団に入った。 そしてボソッと一言。 薫「……梅の花 一輪咲いても 梅はうめ」