薫「…自分ですね」



土「あ…あぁ」


土方は驚いていた。



薫「やっぱ土方さんでしたか。初めて土方さんの声を聞いた時、あん時と同じ声だと分かったんですよね」



土「じゃぁ、何でさっき言わなかったんだ?」



薫「いや…。何処の誰だか分からない自分みたいな奴がいきなり

”あの時居ましたよね?覚えてますか?”

みたいな事を言って相手が全く知らなかったら、ただの変人ですよ。
だから、相手が気づいているのなら相手から話して来ると思って…。そしたら予想通りに来たんですよね」



土「なるほど……(意外と賢くて慎重な奴なんだな)」


腕を組んで納得していた。



薫『…眉間にしわが寄ってて怖かったのも5%ぐらいあったけれど……まぁ、心にしまっておこう』