部屋に入ると近藤と土方だけが居た。



土「座れ」



襖を閉めて二人の正面に座った。



近「顔色が随分とよくなったじゃないか」



薫「はい。薬が効いたみたいで」



近「お~よかったよかった」



近藤は、うんうんと頷くように首を動かした。


そして咳払いをして、



近「本題の君の処分についてだが……」



薫は何を言われてもいい覚悟が出来ている。




近「君にはここで、トシの小姓をしてもらう」


………………



薫「……え…小姓……ですか?」



近藤の一言は薫にとって意外なものだった。



近「未来から来たとなれば行く宛てもないのだろ?」



薫「そ、そうですけど、自分みたいな正体不明な奴がここに居てもいいんですか?!」



近「嘘は言っていないのだろ?」



薫はコクりと頷いた。