近「さて、薫君も起きたことだし夕餉とするか」




平.左「「あっ‼︎」」



2人は同時に勢い良く立ち上がる。




そしてガタッと音を立てながら慌てて出て行った。




土「……ったくアイツらは……」



土方は呆れていた。








すると………





_____ドタバタドタバタッ





平「薫〜、手伝ってくれ〜」





なぜか涙目の平助。





土「どうせ作り忘れたんだろ」




土方は冷たい目で平助を見た。





平「うぅ………皆すまない。薫、頼む!」



薫に手を合わせ、まるで神頼みしているようだ。




薫「もちろんだよ」






2人は急いで夕飯を作りにいった。






近「ゆっくり寝たからか、薫君の表情がすっきりしたみたいだな」



土「前より元気そうだ」



近「総司、明日薫君と団子でも食べてきたらどうだ?この前の借りを返していないのだろ?」



この前の借りとは、薫の初巡察の際に薫が沖田を守ったことだ。

その後、沖田が怪我をしたり、池田屋事件が起きたりと色々慌ただしくなってしまい中々借りを返せていなかった。




沖「そうですね!」



沖田はルンルンだった。





土「きちんと隊務をこなしてから行けよ?」




沖田にとってこの一言は余計だったようで、ムスッとしていた。