斎「……。俺たちは家族なのだろ?たくさん甘えて たくさん頼って構わない。なんせ、お前は末っ子だからな」





優しい兄貴は微笑み、薫の頭に手をおいた。








すると、徐々に薫の身体は横へ倒れていった。








斎「お、おい!






…………なんだ。寝ているのか」






いきなり倒れて驚いていたが、薫をしっかり受け止めていた。









斎「……頑張り過ぎだ、お前は」




そう呟いて薫の頭を自分の膝の上に乗せ寝かせた。






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「おっ。こんな所にいたのか」





斎「副長。もう戻りますか?」



土方の奥には平助や原田たちが寝ているのが見えた。




土「ああ。俺たちは戻る。



……斎藤。お前の膝の所に倒れている
奴って……坂口か?」




斎藤は頷いた。


土方は、珍しいなと言って薫の顔を覗いている。





「トシ。では戻るとす


………って二人ともなにしているんだ?」



近藤が出てきて二人の方へ寄った。



近「なるほど。薫君寝てしまったんだね」



土「ったく、気持ち良さそうに寝やがって」



土方も近藤も我が子の寝顔を見ているようで嬉しそうだなと斎藤は思った。