斎藤の口からはため息が出た。





斎「そんなのは迷惑とは言わないだろ。迷惑というのはな、まぁ総司みたいなやつだ。何度注意しても聞かない。もう迷惑を越して呆れる。……………なあ、今までは、困った時や具合が悪い時にはどうしていたのだ?」







薫「え?いつもですか?んーそうですねぇ。あれこれやっているうちに解決するし、具合悪い時は……まぁ何とかしてますね( ̄▽ ̄)」






のほ〜んと答える薫に対して………






斎『人を頼らない………たしかにいつも色んなことを一人でこなしてしまうが……坂口のいた時代の環境がそうさせているのだろうか』




真剣に薫の事を考えている斎藤兄貴





斎「いつから眠れてないのだ?」




薫「………まぁ、眠れない事は元の時代でもよくあったんですけど………………こっちに来てから中々それが治らなくて、眠れてもほんの少し、ほとんど眠れていないに等しいです」




斎藤が気づいたのが3日前……


きっと、これより前から寝れていないのだろう。



それに他と比べ、最後あたりの言葉に元気がない。




今までも同じ事があったと話すが、過去〈こちら〉へ来てからの方がつらい事がなんとなく読み取れた。





薫「それより。何でこんなのを聞くんですか?」




またもや、ため息が出る斎藤。




斎「何でも自分で解決する坂口が心配だからだ。俺だけでは無い。この話を聞いたら誰もが心配する」