薫「…疑問なんですけど…なんで同じ日本人同士が争って傷つけあっているんですか?…正直意味が分かんねぇよ…」



その言葉を聞いて古高は何かを思っている様子だった。




薫「異国人同士じゃあるまいし、きちんと話し合えよ……殺していい奴なんて一人も居ない。………言いたいこと分かりますか?」




薫は冷静だが、一言一言に強い気持ちがこもっている。




古「お前は……お前は身内を殺された家族の気持ちが分かるのか‼︎殺した奴に復讐をする、そのために生きるそいつ等を‼︎」



興奮気味に叫んだ古高。



薫「ああ。分かるさ。殺したいほど恨んでいる。できるなら今すぐ殺したい。だろ?……でもな、復讐は復讐しか生まない」



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古高は自嘲気味に言った。




古「………ガキから教わるとは……ふっ…馬鹿馬鹿しくなってきたな…」





何を思ったのか、古高は正直に話し始めた。