翌朝

薫はいつも通り食事の支度を始めている。


一方ではいつも通りではなく歴史通りの事が起きていた。



枡屋喜右衛門こと古高俊太郎が捕らえられたのだ。



古高が捕らえられている所へ幹部達が行き来している。





薫は一通り食事の支度を済ませてから他の隊士に後を任せ台所を後にした。



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薫は戸を開けて中へ入った。


薄暗くて夏の暑さのためか湿気がこもっている。


それにむせ返ってしまいそうなほど、錆びた鉄の臭いが漂っていた。




薫は奥にある人影に声をかけた。




薫「…土方さん」





土「…‼︎…なんでお前がここに居るんだ?」



土方は汗だくになって、疲れている様子だ。



薫「……自分が古高を吐かせます」




土「ハァ?!何言ってんだ?俺達が何をやってもこいつは口を割らねぇんだぞ!」




土方の奥には、古高が傷だらけで縛られていた。

古高を見てどんな拷問をされているかが分かる。