薫はカバンのファスナーを開けて、入っている中身を順に出していった。


薫「まぁ、着替えは置いておいて……これからでいいか」



薫はスマホを取り出した。


薫「これは、スマートフォン。略してスマホ。相手がどこにいても会話ができたるするものです。よかったら手にとってください」


スマホを土方に渡した。



土「こんな小さいもので……


……!!!」



薫『あ、土方さんが驚いたwこれある意味貴重な表情だ』



どうやら土方はボタンを押したらしく、スマホのディスプレイが光ったのに驚いたようだ。



近「今は誰かと会話ができるのか?」


近藤は興味津々の様子。


土方はスマホを色々な角度から観察している。



薫「この時代では、会話を可能にする設備が無いので出来ません」


薫は土方からスマホを受け取り、二人に並んでこっちを見るように指示した。


薫「じゃぁ、ここの黒いところを見ていて下さい。あ、絶対に動かないで下さいよ」





カシャッ





土「な、なんだ?!」




薫「フッ。これを見てください」