総「だって、手合わせの時にわざと負けたんですよ?こっちは久々に楽しんでいたのに…(ボソッ」



何故薫の事が嫌いなのか。その理由を聞いて土方は思った。



土『総司は一体幾つだ?理由が幼稚過ぎて言葉がねぇ』



やれやれといった表情をしていた。



土『やはりわざと負けたのか。コイツと互角にやっている時は正直驚いた。坂口がそのまま続けたらどちらが勝ってもおかしくなかっただろう。
でも何でだ?何でわざと負けたんだ』




総「今度は真面目にやっもらわないと。斬っちゃいそうです」


沖田は本当に、薫がわざと負けた事に対して不満を持っているらしい。


土「理由はそれかよ……じゃぁもう一度やればいいだろうが」



沖「そうですね!薫君が帰ってきたら早速やってもらお」



土「お前は今日、巡察とか色々あるだろうが」



総「……仕方ない。隊士たちの稽古でもしに行くか」



沖田はガクッと落ち込んで稽古場に行ってしまった。



それから、沖田に稽古をつけられ隊士は地獄のような時間を送った___




土「坂口も隊士たちもかわいそうだな……総司も、もう少し大人になってほしいものだ」


ため息をつきつつ、仕事を再開したのであった。