会場へ戻って蘭さんの姿を探すけれど、どこにも見当たらない。
キョロキョロと辺りを見回していると、トンッと肩を叩かれた。
「蘭さ──」
振り向きながらそう言いかけると、なぜか三嶋さんが私に微笑みかけている。
蘭さんかと思った……。
「蘭を探してるの?」
「あっ、はい……」
「さっきここを出ていくのを見たよ。あいつも君を探してるみたいだった」
「そうですか。ありがとうございます」
じゃあ入れ違いになってしまったのかも。
親切に教えてくれた彼に頭を下げ、再び外へ向かおうとすると「待って」と引き留められた。
「また入れ違いになるかもしれないから、君はここで待ってた方がいいんじゃない?」
「あ……!そうですね」
「これでも飲みながら俺と待ってよ?」
三嶋さんは手をつけられていないジュースのグラスを手に取り、私に差し出す。
キョロキョロと辺りを見回していると、トンッと肩を叩かれた。
「蘭さ──」
振り向きながらそう言いかけると、なぜか三嶋さんが私に微笑みかけている。
蘭さんかと思った……。
「蘭を探してるの?」
「あっ、はい……」
「さっきここを出ていくのを見たよ。あいつも君を探してるみたいだった」
「そうですか。ありがとうございます」
じゃあ入れ違いになってしまったのかも。
親切に教えてくれた彼に頭を下げ、再び外へ向かおうとすると「待って」と引き留められた。
「また入れ違いになるかもしれないから、君はここで待ってた方がいいんじゃない?」
「あ……!そうですね」
「これでも飲みながら俺と待ってよ?」
三嶋さんは手をつけられていないジュースのグラスを手に取り、私に差し出す。



