少女漫画がたくさん置いてあるところで時間を潰した。
告白するシーンの漫画を読みまくった。
だけど、朝陽さんのことが気になって全然話に共感できない…。
「行くぞ」
「へっ?!うわっ…」
後ろから気配消して来ないで下さいっ!!
後ろからマフラーを引っ張られて、外に出された。
なんか、引っ張り方が乱暴です…。
図書館の裏口に出されて、やっと目が合った。
「なに」
「あの…っ、え…と…」
だめだ…朝陽さんの目が怖くて…
話が切り出せない。
「早くして。寒い」
「……っ、」
早くしないと…っ、早く言わないと…っ…。
わかってるのに、頭ではわかってるつもりなのに…っ。


