ボサボサになった髪の毛を直して起き上がると、



ガッとアヤに肩を掴まれた。




「何してんだよお前…っ!会いたいなら会いに行けよ!バカか?!」


「ちょっとアヤちん!」


「祐希奈は黙ってろ」



あたし…2人に会いたいなんて言ってない…。



どうして…。



「寝言で会いたいとか言ってんな!!ウジウジすんな!!」


「ごめ…っ」




アヤの真剣な顔が、グサッと刺さる。



だって…どうしたらいいかわかんないんだもん!!



絶対嫌われたし、もう図書館来るなとか言われたんだもん…。




そう言った朝陽さんの悲しそうな顔が、忘れられない。




会ってしまったら、今度は何を言われるか怖くて図書館なんか行けない…。




「さっきは放っとこうって思ったけど、やっぱ無理だわ。ウジウジしてるお前なんて、俺見たくねぇ」


「……っ」


「泣いても朝陽さん来ねぇぞ。会ってくれないなら、ウザいくらい図書館行けよ!!それでも会ってくれないなら、大学行けよ!!!」