意地悪なキミに、スキをあげる。





「そうなんだ。噂の朝陽です。よろしくね」



朝陽さんはにっこり笑顔を浮かべて、祐希奈とアヤの前に立った。



……なんかこうやって祐希奈とアヤの前に立ってる朝陽さんが不思議。




あたしが図書館に通っていなかったら、こういうことにもなっていないわけだし…。



こういう出会いって不思議だなあ。




「あお心理学部に興味あんの?」


「えっ?!」




ぼーっとそんなことを考えていたら、急に朝陽さんが話を振ってきて、ビクッとした。




「聞いてた?俺の話」


「すいません聞いてませんでした」


「……聞こうねー」


「…はいすいません」




ごめんなさいーーっっ!!!