意地悪なキミに、スキをあげる。




「えっ!朝陽さん?!ホンモノ?!」


「……へぇ…」




祐希奈は朝陽さんの顔をまじまじと見つめていて、



アヤは……何でだろう。


少し不機嫌そうな顔をしてるんだけど…どうしてだろう。




「ホンモノって……。

何、あおはお友達に俺のこと話してたの?」


「えっ?!あの、話してたっていうか……、なんていうか…」




学校で毎日、『朝陽さんに会いたいーーっ!』なんて叫んでる



なんて言えない………。




「よく行く図書館に、仲のいい人がいる〜って、名前だけ知ってただけですよ!」



あたしが返答に困っていたら、助け舟を出してくれたのは祐希奈だった。



ホッ…。



助かった……。