ありえるかも。
とりあえず何か借りようと思って、少女漫画コーナーに行った。
告白する日、告白のシュミレーションをしようかと思って
立ち読みしたマンガがあったはず…。
ピンクの背表紙がずらっと並ぶ本棚の中間地点で、すっと手が伸びた。
…これだ。
慣れた手つきで3巻分持って、朝陽さんの元へ行った。
「貸し出しお願いします」
隣にあったパソコンを操作していた朝陽さんは、
あたしの方なんてちっとも見てないのに、『来たんだ』と呟いた。
声だけでわかってくれた嬉しさと
朝陽さんの図書館員姿にドキッとする。
やっぱり朝陽さんは図書館が似合う。
「また少女マンガ?たまには参考書でも借りたら?」
「いっいいじゃないですかっ!図書館にあるんですもん!」
貸し出しカードのバーコードをスキャンすると
あたしが今まで借りてきた本が丸わかりらしいです…。
朝陽さんがパソコンの画面を見てため息ついてます!!!
「いいんですよ、だって朝陽さんがいますもん」
参考書は朝陽さん…です。
な〜んて…