「いっ、いいの!朝陽さんはあれで!あの朝陽さんが好きなの…っ!」
………。
………はっ!!!!
「あおってドMだったんだね」
「みた目からMっぽかったけど、こんなにだとは思わなかった」
「あたしは予想の範囲内だったけどな〜」
みんな口々に変なことばっか言って〜っ!!!
朝陽さんは甘いときだってあるんだからねっ!?
甘いときはすっごく甘いし…。
思い出しても恥ずかしくなるくらい…。
「あの…朝陽さんも言ってたけど、あたしと朝陽さんのことは内緒に…」
「もちろんっ!わかってるって!」
委員長があたしの肩に手を置いて、走り出した。
「教室まで競争〜っ!!」
パタパタと響く上履きの音。
暑いくらいの太陽の日差しが窓から降り注いであたしたちを照らした。