プリントを先生に提出してから、教室までの話題といえば…。
もちろんあたしと朝陽さんのことだった。
「いつから付き合ってるの?」
「まだ最近だよ」
「どうやって出会ったわけ?!」
「あのっ、朝陽さんのバイト先で…」
あたしが朝陽さんって言うと、
委員長は『朝陽さんて!!!』とゲラゲラ笑い出した。
もぉ…。
祐希奈も委員長もほんと失礼だよ。
「てか、あおに対する態度冷たくなかった?」
「あっ…」
「だよねー?彼女なのに!」
「先生のときはもっとニコニコしてなかった?」
あたしを置いて話が進んでいっているような気がして、
あたしはぐっとお腹に力を入れた。