意地悪なキミに、スキをあげる。





『今まで朝陽さんを見せてもくれないで、とにかくカッコイイ!ってことだけしか言わないだもん、あお。

そりゃあ気になるでしょ、アヤちんも』




と言いながらどんどん中へ入って行く。




ええ〜っ。

ちょっと……なにそれ…。




祐希奈とアヤはただ朝陽さんが見たいがために…。



ふぅ〜…と長めの深呼吸をしてあたしもやっと棟の中に入った。




……ん?


あれっ…?!



「祐希奈…?アヤ…?」




2人の姿が見当たらないんですけど…っ?!



へっ?!


何で何で?!



確かにあたし、2人が入った入り口から入ったよね?



え、ウソ……。



こんな広い大学内で、迷子になっちゃったの?!あたし…っ!