意地悪なキミに、スキをあげる。





「朝陽さんは何学部なの?」


「…心理学部…」


「心理なんだー…、えっと、心理…心理…」




受付でもらったキャンパス内の地図を見て、心理学部の棟を探す。




「あっ、もっとあっちっぽい!行こ!」




地図で心理学部の棟を見つけるなり走り出した祐希奈と、それに続くアヤ。


もう〜…待ってよぉ!



早いんだってば!!


走らなくてもいいのに〜っ!!




心理学部棟に到着すると、少ししか走っていないのに、息が上がった。



…っ、



この中に朝陽さんがいるかもしれないって思ってるから…?



余計に緊張して息が上がったのかな…?



「ねぇ、何でそんなに急いでるの2人とも…」


「何でって!!はやく生朝陽さんが見たいんだもん!」