あたしは祐希奈とだけ待ち合わせしていた予定だったのに…。
なんでちゃっかりアヤまでいるわけ?
今日は久しぶりに女子トークできる〜!って楽しみにしてたのに!
学校にいたらいつも祐希奈とアヤと一緒にいるし…。
もう!最悪!
「まあまあ…そんな怒らないでよ。あたしが誘ったの。あたしに免じて許して?」
唇を尖らせて、祐希奈を細い目でじーっと見つめる。
「……わかったよ…」
ったく。
許して?なんて、覗き込むように言わないでよ。
それで許さない、とか…どんだけあたしは鬼畜な奴なんだっつーの…。
「よっし!じゃあしゅっぱーつ!」
「おーっ!」
2人だけ遠足のような張り切りぶりで、あたしはただ2人について行くだけだった。
もし…
朝陽さんに会えたら…あたしの気分も逆転するかもしれないけどね…。


