意地悪なキミに、スキをあげる。





会いたくないし、朝陽さんの顔なんて見たくないと思ってたのに。




目の前の朝陽さんを見ると、触れたくて仕方ないんです…。




「何で来たんですか…朝陽さん…っ」


「……ん」


「バイト入ってる日じゃないんですかっ…?」




そうだよ。

今日は金曜日なんだよ…?




「バカあお…何で昨日来なかったんだよ…」




本調子じゃない朝陽さんの声が、あたしの胸を高鳴らせた。



甘えてくるような声に、不覚にもドキドキして…。




目にたくさん涙が溜まってぼやけた視界で、朝陽さんが見えない…。




なんとなくわかった朝陽さんの手が伸びてきて、

ポンっと頭の上に乗った。




「なぁ、俺何した?」

「……っ」

「わかんないから聞いてる。自覚あんならあおに謝ってるから」




朝陽さん今、どんな顔してますか…?




「女の子に…っ、カギ…渡してたの、見たんです…」




その現実をしゃべるのが辛くて

嗚咽混じりになって、自分が何を言ってるかすらよくわからなくて…。