「すいません、保健室行ってきます」 音楽で歌の練習。 途中で目眩がして、気持ち悪くなってしまった。 「大丈夫?ひとりで行ける?」 「はい、大丈夫です。少し落ち着いたので...」 「そう。気を付けなさい」 先生の言葉に頷いて、教室を後にする。 ここから保健室へ行くには、凄く遠い距離を歩いて行かなければならない。 音楽室と保健室は、一番遠いから。 ドン――――っ! 「キャ...っ!...す、すいません!」 俯いていたのが悪かったんだ。 誰かにぶつかってしまった。