やばいっ…そう思った瞬間に、前から聞こえた声。
「こいつ、バカのくせに、昨日数学超勉強してたんスよ。」ま、とかいって叩き込んだの俺ですしね!ってことで、俺の数学の成績アップを…」
「ばーか、点数がいいだけの遅刻常習犯にやるかクソガキ!」
「クソガキって…先生子供っすか!」
その会話を見て、とたんに笑いだすクラスメイト。
先生はちょっとニヤつきながら、あーもう始めんぞ、とかいってチョークを持った。
―――さっすが拓巳。
ちっちゃい頃から、みんなの中心に自然となって、みんながいい方向へもっていく。
だから、拓巳のまわりの人はいっつも笑ってて。
ちっちゃい頃から一緒にいる私も。
そして最後には…
「ばーか。おめ、ほんと俺いなかったらどうなってたことやら…」
これです。
おまけにシャーペンでぽんっとほっぺを。
こういうのに女子は弱いんだな~。

