「ちなみに何点?」
「きゅ」
「やっぱいい」
……じゃあ聞くなよ!
はあ、と意味もなくため息をつくと「恋わずらいか?」とニヤけ顔の大輝に聞かれた。
「晴って、理系教科が苦手なんだな?」
「まあ……うん。苦手っていうか嫌い!」
「ははっ、あたしも晴に同感!」
大輝を無視して頬杖をついていると、すぐ近くからそんな会話が聞こえてきた。
市原さんと鳴海、それに野々宮。
蒼井さんと水沢さんはいないみたいだ。
「翼、気になるんだ?」
「……別に」
大輝の視線から逃れるように、また窓の外へ目を向けて誤魔化す。



